こんにちは。
那由多です。
今回は2021年にアメリカで公開された『ドリームプラン』という映画についてレビューします。
この映画は2021年11月19日にアメリカで公開され、日本での公開は2022年2月23日です。
なので視聴した方にとってはまだ記憶に新しいかもしれません。
この映画は一言で言うと「頑張っている全ての人に見てほしい映画」です。
視聴している人がどう頑張っているかを測れる映画『ドリームプラン』
映画を表現するときに「頑張っている全ての人に見てほしい」という言葉はあまりにも使い古されていると思います。
ただこの言葉がぴったりだなと思ったのであえて言わせていただきました。
『ドリームプラン』は事実に沿った映画です。
女子のプロテニスプレーヤーにビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズという姉妹がいます。
そして彼女たちの父親でありコーチをしていたリチャード・ウィリアムズという人物がいます。
『ドリームプラン』はこの3人を描いた映画です。
ビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズは女子テニス界を席巻しました。
この2人が幼少時代からどんな努力をしてきたか?また父親のリチャード・ウィリアムズがどうやってこの2人の姉妹を育てたのかが描かれています。
この映画では主に父親のリチャード・ウィリアムズの視点で物語が進行します。
しかし3人の立ち位置は明確に違います。
父親は自分はプレーヤーではなく、2人を守る立場でもあり理解者でもあり、しかし2人の可能性を一番感じている存在です。
ビーナス・ウィリアムズはスターとして将来が約束されたように活躍し、セリーナ・ウィリアムズは才能はあれど姉の影に隠れた存在です。
現在、会社などで人の上に立って部下を守りながらも部下の可能性を大きく広げたいと思っている方は父親のリチャード・ウィリアムズに感情移入すると思います。
バリバリ仕事をこなし、成績も伸び、社内での関係も良好な人はビーナス・ウィリアムズに感情移入すると思います。
そして努力してもなかなか追いつけない人が身近にいて、それでも腐らずに努力している人はセリーナ・ウィリアムズに感情移入すると思います。
この映画は視聴している人によって大きく感想が変わるというのは主人公級の人物が3人いてそれぞれがそれぞれの魅力を持っているからです。
作品としての完成度の高さも評価された『ドリームプラン』
『ドリームプラン』は多くの人からの評価も受けています。
2022年3月27日に行われた第94回のアカデミー賞では作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、歌曲賞、編集賞と6つの部門でノミネートされました。
そして主演男優賞はリチャード・ウィリアムズを演じたウィル・スミスが受賞しました。
この時のアカデミー賞はウィル・スミスがクリス・ロックを平手打ちしたということで記憶している人もいるかもしれません。
あの平手打ちは映画には関係ないものですが、衝撃的でしたね。
この時のアカデミー賞は2021年に上映された映画が対象で、『ドリームプラン』は日本では2022年2月に上映されました。
そして2022年3月27日にアカデミー賞が行われたので、その付近で映画を見に行った人は集中できなかったかもしれませんね。
この騒動でウィル・スミスは自身が演じたリチャード・ウィリアムズに謝罪したようです。
ちなみに日本で上映が開始された2022年2月にセリーナ・ウィリアムズはプロテニスプレーヤーを引退しました。
ビーナス・ウィリアムズは今も現役です。
2人は映画の中で「将来どんな選手になりたい?」と聞かれるシーンがあります。
ビーナス・ウィリアムズは「ウィンブルドンで優勝したい」と答えました。
セリーナ・ウィリアムズは「みんなに憧れられるような選手になりたい」と答えます。
2人ともその夢を叶えています。
今何か打ち込んでいるものがある人はこの映画を見てみてはいかがでしょうか。