ずっと呪いが終わらない『イット・フォローズ』
こんにちは。
那由多です。
今回はホラー映画のレビュー回です。
紹介する映画は『イット・フォローズ』です。
『イット・フォローズ』は終わらない呪いがテーマになっています。
チェーンメールのような恐怖を楽しめる『イット・フォローズ』
SNSが発達した現在では無くなりましたが、昔は呪いのメールというものがありました。
呪いのメールはチェーンメールと呼ばれます。
これは古くは呪いの手紙として存在しました。
呪いの手紙はスマホどころか携帯電話も無い時代に流行ったものです。
それが携帯電話が普及して呪いのメールに進化したわけですね。
呪いの手紙や呪いのメールは読んだら呪いが降りかかるというものです。
そしてその手紙やメールを複数人に転送することで自身は呪いを回避でき、その代わりに呪いが広がっていくというものです。
こういった呪いは信じてなくても、なんとなく気持ちが悪いものですよね。
『イット・フォローズ』はそんな類の呪いについての話です。
ある若い女性がイケメンと恋に落ちますが、そのイケメンは何かを隠しているようでした。
しかし主人公である女性は「デートした日は何か体調がすぐれなかったみたい」と思い、特に気にしませんでした。
しかしそのイケメンには実は呪いがかかっていました。
その呪いは、発動すれば体をぐちゃぐちゃにされて亡くなるという結構ペナルティとしては重いものです。
そしてその呪いを回避する方法は「一晩を共にする」というものです。
もちろん呪いを移せるのは異性に限られます。
この呪いを主人公の女性はイケメンから移されてしまったわけですね。
そして呪いは、発動するとそこで終わりではなく1人前に呪われていた人物に戻ってきます。
ここがチェーンメールとは違う所でおもしろいですね。
チェーンメールは誰かにメールを転送してしまえば、それで自身への呪いは他に移ります。
しかし、『イット・フォローズ』の呪いはいつまた自分に戻ってくるかわかりません。
なので永遠に呪いが帰ってくるかもしれないということを恐れる必要があります。
この設定は新鮮ですね。
なので移す相手がモテない人物ならすぐに呪いが発動して戻ってきてしまうかもしれません。
あと一途な人物だといくら魅力的でもいつかは呪いが発動して戻ってきてしまいます。
映画の作中ではそういった描写はありませんでしたが考察すると面白さがでてくる設定です。
視覚効果で恐ろしさを演出する『イット・フォローズ』
『イット・フォローズ』の呪いは人型をしています。
その呪いが主人公などを追いかけてくるのですが、その呪いが追いかけてくる速度は人が歩くほどのスピードです。
なので車などで大きく離れればしばらく呪いに会うことはなく、その間は休息をとることもできます。
なので映画のあちこちで遠くからカメラに向かって静かに歩いてくる人影を作中でちょくちょく見かけます。
呪いかどうかは近づいて見てみないとわかりません。
というか人型ですが色んな人間の見た目をしているのでぱっと見はわかりません。
顔色は若干悪いです。
そして個人的にはその変化する見た目で暗闇から身長2m以上あるであろう呪いが出てきた時は「ちょっと怖っ!」となりました。
ゾッとしたい方はぜひ観てみてください。