こんにちは。
那由多です。
今回は2007年にアメリカで上映された、サスペンス・スリラー映画の『アウェイク』のレビューをします。
2020年に日本で公開された『AWAKE(アウェイク)』とは違います。
この映画、実はそこまで賞を受賞してはおらずどちらかというと不名誉な、第28回ゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞や最低スクリーンカップル賞を獲得しています。
ただ僕は観てて面白かったという感想です。
映画や創作物で一番良いのは栄誉ある賞を獲得することだと思います。
そして一番良くないのは箸にも棒にも掛からず、全く話題にならないことです。
不名誉な賞だとしても反響があることは大事ですね。
『アウェイク』のあらすじ
『アウェイク』はある大富豪の青年が主人公として描かれています。
この青年は実業家として優秀な父親を持っていましたが、父親が早逝したことで彼と彼の母親は莫大な資産を得ていました。
母親も彼も商売の才能はあり、仕事は順調で事業は拡大していました。
そして彼には美しい彼女がいます。
その彼女は彼の仕事場に新人として現れ、母親もその存在は認識していましたが、付き合っていることは隠していました。
彼は付き合っていることがバレれば母親から反対されることを恐れています。
母親は彼のことを溺愛し、かなり過保護に接しています。
それを感じ取っている主人公は自立をするために少しずつ母親に反抗をしていきます。
さらに彼は心臓に疾患を抱え、ドナーが見つかり次第、心臓移植手術を待っている身です。
その手術の執刀医も母親が用意した人物ではなく、昔馴染みの自身の担当医に任せようとします。
移植できる心臓が見つかり、いざ手術となった時に全身麻酔をしますが全身麻酔中に意識が戻るということが起きます。
これは術中覚醒と言って実際に事例があることです。
麻酔が効いていなかったことで意識はありますが、麻痺剤が効いているので体は動きません。
医師としては麻酔が効いて眠っていると感じます。
しかし患者の意識はしっかりしているので痛覚もあります。
体は動けないのに体をメスで切り裂かれるという痛みがあるのが術中覚醒です。
その描写が映画『アウェイク』の中であるのですが、想像すると痛そうで痛そうで怖くなります。
実際には1000人に1人の確率で術中覚醒は起こっているようです。
映画的にはその後に謎解きもあり、大どんでん返しもあり面白い内容ですがネタバレになるので触れないでおきます。
ネタバレ以外で一番感情移入したのは術中覚醒しているのにメスが入っていくシーンです。
1時間20分ほどの映画でサクッと観れるのでぜひ観てみてください。