題名と内容がギャップがある映画『チョコレートドーナツ』
こんにちは。
那由多です。
今回は『チョコレートドーナツ』という映画のレビューをします。
この映画はあるYouTuberの方がおすすめと言っていて観てみました。
「可愛らしい題名の映画だな」と思ってましたが、ゲイのカップルがダウン症の子供を引き取るという内容です。
アメリカで公開されたのは2012年で今よりもLGBTに対してはあまり関心がなかった時代だと思います。
日本では2014年と2年遅れで公開されています。
舞台となるのは1970年代のアメリカで、今よりもLGBTに対して偏見があった頃だと思われます。
そしてこの映画は実話を元にし、脚本家の方の知り合いのゲイの方をモデルとしてストーリーが構築されたといいます。
現在だとLGBTに関してはそれを利用して利権を得ているような人もいるという噂もネットを中心にあることからイメージが悪い方もいると思います。
しかし映画自体はおもしろく、『愛』をテーマとして丁寧に描かれている良作です。
映画『チョコレートドーナツ』のあらすじ
あるショーパブで主人公がダンスをしているシーンから物語はスタートします。
主人公はルディといい、いつか歌手になりたいと思っている人物です。
「今日のショーでいい男が見てた」と楽屋で話している所にその男性が訪ねてきて恋に落ちます。
この男性もゲイなのですが検事をしているポールという人物です。
二人は付き合うことになりました。
そしてルディはダウン症の男の子のマルコとも知り合います。
マルコはルディと同じアパートに住んでいました。
マルコの母親はいつも大音量で音楽を流しており、ルディは迷惑に思っていましたが、ある時その母親が麻薬を使用したことによって捕まってしまいます。
その時にマルコは部屋で1人でおり、偶然ルディと知り合います。
マルコは施設に送られますが施設が嫌で脱走しました。
その脱走したマルコを見つけたルディは家に連れて帰り、自身が育てようと決意します。
しかし勝手に保護をすれば違法です。
日本なら未成年者略取になるのでしょうか。
そこで検事のポールに助けを求めます。
ポールはルディに協力し、ルディが法的にマルコの養育者となるように裁判で戦います。
ルディとポールとマルコが一緒に食事をし、マルコの養育権を得るために話し合うシーンでポールがマルコに好物を聞き、食べさせてあげたのがチョコレートドーナツです。
この映画の題名は3人の絆を結んだ食べ物です。
ゲイやダウン症を許さない時代背景
裁判を起こし、一度は養育権を得たルディとポールでしたが、ゲイであることを疑うポールの上司が現れます。
裁判長はゲイでもマルコが健全に育つならという姿勢ですが、色眼鏡をかけて判決を出そうとしています。
マルコがダウン症であり、ゲイの二人に言いくるめられているのかということも疑われます。
そしてルディとポール陣営の敵方の弁護士がある秘策を行い、養育権が失われ…という内容です。
ちなみにルディは歌手志望で、ポールにデモテープを作る機械を贈ってもらい、自身の歌声を様々な人に送ります。
その歌声はとても心地よいのでぜひ観てみてください。