こんにちは。
那由多です。
今回は『マンデラ 自由への長い道』という映画のレビューです。
この題名の「マンデラ」は人名です。
元南アフリカの大統領の「ネルソン・マンデラ」氏の名前ですね。
人によっては「マンデラ効果」または「マンデラエフェクト」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
「マンデラ効果」または「マンデラエフェクト」は、事実とは違う記憶を大多数の人が持っている状態を言います。
「ネルソン・マンデラ」氏は1964年に投獄されます。
そして1990年に釈放され、1994年に南アフリカの大統領になり、2013年に亡くなっています。
なので2013年の死去のニュースは世界中で大きく取り上げられました。
しかし世界中で多くの人が「ネルソン・マンデラ」氏は「1980年代に獄中で亡くなったのでは?」という記憶があったといいます。
こういった事実と違う記憶があることを「マンデラ効果」または「マンデラエフェクト」と言います。
しかしこの言葉は正式に名前がついた現象ではなく、インターネットの中で使われるスラングのようなものです。
話はそれますが、日本人があてはまりそうな「マンデラ効果」はピカチュウです。
「ピカチュウの尻尾はどのようなデザインでしたか?」と質問されたらどんな尻尾が浮かぶでしょうか。
雷のようにジグザグな形は頭に浮かぶと思います。
ただ「尻尾の先は色がついていたか?または何も色がついていないか?」「尻尾の根本には色がついているか?」と考えると急に曖昧になると思います。
答えはぜひ検索してみてください。
映画『マンデラ 自由への長い道』の感想
僕は「ネルソン・マンデラ」氏が投獄され、そこから釈放されて大統領になったということは知っていました。
そして投獄された期間は27年という長期間だったことも知っています。
しかしそれ以上の詳しい実情は知らなかったので、映画を観て彼がどう戦ったのかがリアルに伝わってきました。
当時は白人だけが世界を動かしていたといっても過言ではない時代です。
そして日本は第二次世界大戦の真っ只中に「ネルソン・マンデラ」氏は弁護士として活躍していました。
ただあからさまに「原住民の質問には答えたくない」と発言する被告がいる時代です。
この現状を変えるために民衆を扇動しますが、人気を集めれば集めるほどどこかで衝突が起こってしまいます。
そして武力で戦う方法をとりますが、自身は投獄されその間は外界では武力による内戦が続きます。
27年間の幽閉で武力ではどうにもならないことを感じていた元々穏健派の「ネルソン・マンデラ」氏は武力ではない戦い方に考えが変わっていきます。
しかし投獄前の彼の想いを受け継いでしまっていた妻の「ウィニー・マンデラ」氏は武力によって戦いを続けようとします。
この映画は「ネルソン・マンデラ」氏がもちろん主人公ですが、妻の「ウィニー・マンデラ」氏にも脚光を浴びせています。
「ウィニー・マンデラ」氏は「ネルソン・マンデラ」氏の2番目の妻であり、3回結婚した中で一番長く連れ添っています。
しかし結婚期間のほとんどは投獄生活であり、その中で夫婦というよりも共に戦う戦友となっています。
しかし、上記のように「ネルソン・マンデラ」氏は武力によらない戦い方をし、最終的には大きく価値観のズレが起きています。
それによって「ウィニー・マンデラ」氏とは離婚してしまいます。
こういった運命のいたずらは、すごくもったいないように感じてしまいますね。
しかし平和路線を保った「ネルソン・マンデラ」氏は1993年にノーベル平和賞を受賞し、その翌年の1994年に選挙で大統領に選ばれています。
稀有な生き方をした「ネルソン・マンデラ」氏を知りたい方は映画を観てみてください。