こんにちは。
那由多です。
今回は伝記映画のレビューです。
映画『ビューティフルマインド』は実在の数学者の「ジョン・ナッシュ」さんの半生が描かれています。
この「ジョン・ナッシュ」という人物が凄い人でした。
映画『ビューティフルマインド』のあらすじ
この映画は2001年にアメリカで上映され、日本では2002年に上映されました。
舞台は1974年のアメリカのプリンストン大学から始まります。
大学に入学した当時の「ジョン・ナッシュ」さんは頭はいいが人間関係がとても苦手な人物でした。
どんな風に人間関係が苦手かというと、言ってはいけないような事を女の人に言ってしまい、女の人にビンタをされるような感じです。
しかし自身を理解してくれるルームメイトに出会い、研究に没頭し、優秀な成績を残します。
そして在学中にある老教授が論文で賞を獲り、祝福される場面を目撃します。
その時、老教授はたくさんの研究者に囲まれ、祝福の言葉を受けながらペンをプレゼントされます。
老教授の目の前にはペンがズラッと並びますが、それが敬意を表する儀式でした。
そして「ジョン・ナッシュ」さんはMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者になりました。
MITでは少し厳しい一面もありますが、優秀な先生として過ごしていました。
すると黒ずくめの男性と知り合います。
その黒ずくめの男は国防総省と名乗り「ジョン・ナッシュ」さんに協力を求めます。
どんな協力かというとソ連(現・ロシア)の暗号を解くというものでした。
ソ連に命を狙われているという恐怖を持ちながらも日々を過ごします。
そしてMITの教え子の「アリシア」さんと惹かれ合い結婚をし、危ない橋を渡りながらも順調な毎日を過ごしていました。
しかし「アリシア」さんには国防総省の仕事は打ち明けていません。
ここから話は展開し、驚きの結末を迎えるという内容です。
はかない人生を送りがちな天才
以降、少しネタバレを含みますので知りたくない方は読み飛ばしてください。
上述のようにこの映画は2001年にアメリカで上映されました。
この映画が上映された時は主人公の「ジョン・ナッシュ」さんは生きています。
「ジョン・ナッシュ」さんは映画の中ではとても苦労をし、それを乗り越えられずうまく付き合っていく事を選択します。
そして映画の最後には「ノーベル経済学賞」を受賞します。
「ゲーム理論」をより発展させたことによって受賞しましたが、映画の中で描かれるようなハンデを背負って受賞するのはすごいと思います。
やはり天才は頭が良すぎるがゆえに何か欠陥があるものなのかなと感じます。
そして2015年に彼は妻の「アリシア」さんと共に自動車事故で亡くなっています。
それも「アーベル賞」という数学者にしか与えられない賞の授賞式の帰りに亡くなります。
86歳で亡くなったので若くして亡くなったというわけではありませんが、数学者として全てやりきって使命を終えたように感じます。
もちろん本人はまだ高みを目指していたかもしれませんが。
そういった最期も天才特有のはかなさを感じます。
ということで『ビューティフルマインド』をぜひ観てみてください。