那由多の映画ブログ

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ガチの名作をレビュー 【イングリッシュ・ペイシェント』

こんにちは。

那由多です。

 

今回は名作の呼び声が高い『イングリッシュ・ペイシェント』のレビューをします。

 

まずはなぜ、この作品が名作なのかを説明します。

 

イングリッシュ・ペイシェント』は1996年にアメリカで公開された映画です。

 

そして日本では1997年に公開されています。

 

そして1997年に行われた第69回アカデミー賞で最多の12部門でノミネートされ、なんと9部門で受賞をしました。

 

作品賞、監督賞、助演女優賞編集賞、撮影賞、作曲賞、衣装デザイン賞、録音賞、美術賞で受賞をしています。

 

上記にプラスして主演男優賞、主演女優賞、脚色賞がノミネートとなっています。

 

異常なまでに評価されていますね。

 

ではあらすじを書いていきます。

 

美しい砂漠を舞台にした愛と死のストーリー 『イングリッシュ・ペイシェント

 

ここからは多少のネタバレを書いていきますので、ストーリーを知りたくない人は読まないようにお願いします。

 

ちなみにWikipediaには最初から最後まで完全にストーリーが書いてありましたw

 

この映画は第二次世界大戦の時代を描いています。

 

第二次世界大戦中なので様々な所で人の死があります。

 

ただそんな中ですが、深刻に過ごしていたら気がおかしくなってしまいます。

 

死と向かい合うこともありますが、人々は努めて明るく過ごしています。

 

ハナという女性の看護師がいました。

 

彼女も戦争で大切な人を失いながら明るく生きようとする人間です。

 

彼女の前に、ある負傷者が現れる所から物語が展開します。

 

その負傷者の顔は焼け爛れて人相はわからなくなっており、記憶を失って寝たきりとなっています。

 

この負傷者を崩れかけたイタリアの修道院でハナは看護することにしました。

 

そしてその負傷者の過去を知っている人物が訪れ徐々に記憶が戻っていき…という内容となっています。

 

物語の最後には第二次世界大戦という時代に生まれ、自分ではどうしようもできない事象に巻き込まれた人物も穏やかに浮かばれたかなと感じると思います。

 

そして負傷者が記憶を取り戻す時の回想ではリビアの砂漠のシーンが多く使用されています。

 

砂漠は美しいのですがあっという間に人を死に追いやります。

 

砂漠のシーンも戦争の危うさを描いているのかなと勝手に想像しながら視聴しました。

 

『The English Patient』

この映画は、同名の小説の『The English Patient(イギリス人の患者)』を原作にして制作されています。

 

この小説の作者はマイケル・オンダーチェ氏です。

 

この小説、そして映画には実在する人物や実在する場所が存在します。

 

美しい砂漠が舞台と書きましたが、なぜ砂漠が舞台なのかというと、劇中に「泳ぐ人の洞窟」という実在する洞窟が登場するからです。

 

「泳ぐ人の洞窟」には新石器時代の壁画が残されています。

 

この洞窟を1933年に発見したのはハンガリー人の『アルマシー伯爵』です。

 

もちろん実在の人物です。

 

そしてこの『アルマシー伯爵』が映画の中でも登場します。

 

ただ少し残念なことを書くと、『アルマシー伯爵』が発見した「泳ぐ人の洞窟」は劇中のように奥深い洞窟というわけではないようです。

 

間口10メートル、奥行き4mで懐中電灯もいらないようです。

 

そしてはがれやすい岩壁と観光客の増加からかなり傷んでいるようです。

 

さらに近くにフォッギーニの岩陰という場所があり、そこでは「泳ぐ人の洞窟」よりも多くの保存状態が良い壁画があるようです。

 

かなり蛇足を書いてしまいましたが映画を見た後にこういった豆知識は楽しいと思います。

 

美しい愛と人生のストーリーを見たい方は『イングリッシュ・ペイシェント』を見てみてください。